GHG排出量レーティング

世界の船舶フリートの効率を相対的に比較するための体系的かつ透明性のあるアプローチ

GHG(温室効果ガス)排出量レーティングは、船舶をエネルギー/環境効率に基づいて評価して海事産業により優れた透明性をもたらし、ユーザがより持続可能な未来に向けて、これまで以上に豊富な情報を得たうえで意思決定できるようにすることを目指しています。

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船舶によるGHG排出量は、このままいけば2050年までにグローバルで50%~250%という驚異的な上昇率を見せると予測されています。パリ条約で掲げられた地球温暖化の程度を2℃をはるかに下回るレベルで抑えようという長期的な目標を達成するためには、世界のGHG排出量において船舶が占めている多大な割合を大幅に削減しなければなりません。そうした中で、RightShipのGHG排出量レーティングは、世界で運用されている船舶の水準とエネルギー/環境効率を向上させるべく、戦略的な市場メカニズムを提供します。

RightShipのGHGレーティング

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RightShipのGHG排出量レーティングは、世界で広がるCO2排出と、それに対するお客様からの需要の声にお応えするかたちで開発され、世界の船舶フリートのエネルギー効率を相対的に比較するための、体系的かつ透明性のあるアプローチを提供しています。

GHG排出量レーティングでは、各船舶のCO2排出量の理論値が同等サイズ・同等タイプの他の船舶と相対比較され、読み取りやすいA~Gの段階評価で提示されます。

主なメリット

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  • 船舶をエネルギー効率とGHG排出量に基づいてランク付けすることにより、海運業界における透明性を向上。
  • よりエネルギー効率に優れた船舶を選択するための様々な情報を得たうえでの意思決定を実現し、海事産業の低炭素経済活動への移行を支援。
  • 航海毎および長期間の排出量をベンチマーク比較し、追跡管理する能力をもたらすことで、排出量のベースラインを策定し、全般的な排出量削減目標の設定に貢献。
  • 用船者はよりエネルギー効率に優れた船舶を特定することで、燃料コストの削減を実現。
  • 船主は自社船舶を同等の他船舶とベンチマーク比較し、エネルギー/環境効率への投資が有益であることを実証できるように。
  • 金融機関はよりエネルギー効率に優れた船舶に投資することでリスクを抑制し、当該資産のライフサイクルを通してのROIを向上。
  • 港湾当局は港湾インセンティブ・プログラムの導入により、優れたエネルギー/環境効率を有する船舶に褒賞を与えられるように― 港湾内および当該船舶の航行中のCO2や指定大気汚染物質の削減を実現。

GHGのレーティング手法

船舶のGHGレーティングは、標準的な欧州エネルギー効率等級を用いて提示されます。個々の船舶の相対的な性能は、AからGまでの段階に評価付けされ、効率が最も優れていればA、逆に最も劣っていればGと評価されます。

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業界における普及状況

GHG(温室効果ガス)排出量レーティングは用船者や船主、金融機関による導入が広がっているほか、様々な港湾インセンティブ・プログラムの評価ツールとしての採用も徐々に広がりつつあります。

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2018年半ばの時点では、85の機関がGHGレーティングを採用しています。以下はその内訳です:

  • 世界の貿易量の20%を占める55の用船者が、船舶選定時にエネルギー効率も判断材料とすべく、RightShipのGHGレーティングを活用。これは貨物量にして24億トン、船舶の航行回数では年間約31,500回に相当。
  • 24の船主・船舶管理者が、エネルギー/環境効率への投資メリットを実証するためにGHGレーティングを利用中。
  • 銀行4行、保険会社2社、港湾2ヵ所、ターミナル3ヵ所が、GHGレーティングを自社の事業プロセスにて活用中で、採用機関の数は増加中。

GHGレーティングへのアクセス

GHGレーティングは公開されており、www.shippingefficiency.orgからアクセスできます。また、利用顧客であれば、弊社ベッティング・プラットフォームであるRightShip Qi経由で、高度版をご利用いただけます。

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Qiへのアクセスにより、ユーザは船舶の環境性能を他の船舶のデータやフリート・リストと比較することができるようになるだけでなく、バックグラウンド情報やレポート・ツールの選択肢もより豊富になります。

エネルギー効率向上に向けての施策

自社船舶のGHGレーティングを向上させたいとお考えで、既にRightShipにより船舶を検証されている場合は、適切な第三者機関からのアドバイスをお求めになることをお勧めいたします。具体例としては、船級協会やエンジンメーカー、テクノロジー提供業者などに、ご所有船舶のレーティング向上につながるような、エネルギー効率改善のための施策に関するアドバイスを求めることなどが考えられます。

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予定されている船舶アップグレードの前に、environment@rightship.comまでお問い合わせいただき、GHGレーティング向上の可能性についてご相談いただくこともできます。GHGレーティング向上に貢献するであろう自主的なエネルギー効率改善策やアップグレードとしては、つぎのようなものが考えられます:

  • 大規模改造- 例:船体寸法や積載量、エンジン出力の変更
  • 機械面・電気面での対策-エネルギー効率改善のための技術的な施策

自主的なエネルギー効率改善策による改善効果の実証に際して、RightShipでは実施作業内容やエネルギー効率改善策を説明した、船級協会もしくは当該第三者機関からの適切な証書の提示を求めています。

なお、「運航施策」(例:低摩擦塗料等)については、一般的にはEVDI(既存船舶の設計効率指標)の諸要素から抽出・分離することが困難であるため、通常は考慮されていませんので、ご注意ください。また、船舶のひとつの機能・性能を新規の部品・装置の搭載により改良したり、アップグレードすることは、他の機能・性能にも同じ効果が出ることを保証するものではありませんので、この点にもご留意ください。これは特に、海上公試を再試行する必要がある船齢の高い船舶にあてはまります。この場合、RightShipは直近の海上公試と、当該船舶の造船当初に行われた公試の結果を比較しますので、アップグレードやいわゆるレトロフィットがその船舶のGHGレーティングを必ず向上させるということを保証するものではありません。

船舶の検証

GHGレーティングのソースデータや 推定事項、関連文書

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CASE STUDY

ODFJELL’S BOW CLIPPER

Odfjell set about improving the fuel efficiency of their Kvaerner class vessels in close co-operation with MAN Diesel & Turbo, Grenaa Motorfabrik, ABB AS Turbocharging, and Marintek. RightShip were also consulted early in the project to understand the requirements for verification, and also the potential improvements in the GHG Rating.

The upgrades included new energy efficient propeller blades, rudder-bulb and technical upgrades of the main engine, turbo chargers and shaft generator. The combined upgrades reduced fuel consumption and emissions by over 20% – an outstanding outcome.

The Bow Clipper is now amongst the most energy-efficient chemical tankers in the world for its size, and is A rated for GHG emissions. A copy of the press release for this case study can be found here.

「Tidal」ニュースレター

Tidalは2~3ヵ月に一度発行されており、登録されている読者の皆さんに、RightShipからの環境・持続可能性関連の最新ニュースをお届けしています。